齋藤写真事務所では、建築写真のために開発されたあおり機構搭載のCanon TS-Eレンズを使用しています。デジタル撮影では必須のレンズです。
大型カメラでは、レンズではなく、カメラ側のあおり機構を使用して撮影できましたので、このようなレンズは必要ありませんでした。しかし、デジタルカメラ本体にそのような機構がないため、レンズにあおり機構を搭載することになったのです。ニコンでも、ニコン PC-E Nikkor ティルトシフトレンズ – ニコン F用 – 24mm – F3.5 などのシフトレンズがある。
あおり機構とは
あおり(煽り)とは、垂直であり、かつ中心が一致している、カメラのレンズの光軸とフィルムや撮像素子の感光面を意識的にずらしたり傾けることをいう。
大判カメラなどのビューカメラでは標準でレンズボードやフィルムバックを操作することによってあおり撮影が可能である。一般的な一眼レフカメラではあおり撮影に対応したベローズユニット、もしくはレンズ単体であおり撮影の内の一部を可能にした専用レンズ(シフトレンズ:商品名としてはPCレンズやTSレンズなど)を使用する事であおり撮影が可能となる。
一眼レフカメラ/ミラーレスカメラ用交換レンズTS-E17mm F4L
建築写真家のニーズに応える、超低歪曲かつ画面周辺までの高画質化を実現。大口径非球面レンズとUDレンズを使用した高い光学性能に加え、新反射防止コーティングSWC(Subwavelength Structure Coating)が入射角の大きな光によるフレアやゴーストの発生を抑制。ティルトとシフトの移動方向を直行から平行まで0〜90°の範囲で設定できるTSレボルビング機能、大型ノブの採用など、快適な操作性も追求しました。また、ティルト部を基準位置で確実に固定するティルトロック機構を装備しています。
一眼レフカメラ/ミラーレスカメラ用交換レンズTS-E24mm F3.5L II
シフト・ティルト両機能を内蔵。超低歪曲化と画面周辺までの高画質化、高い操作性を実現した広角アオリレンズです。新反射防止コーティング技術SWC(Subwavelength Structure Coating)により、入射角の大きな光によるフレアやゴーストの発生を抑制。広いシフト・ティルト範囲、TSレボルビング、大型ノブの採用など操作性も大幅に向上しています。円形絞りによるキレイなボケ味も特長です。また、ティルト部を基準位置で確実に固定するティルトロック機構を装備しています。