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螢雪時代(2016年6月号)」より転載したという、次の記事がありましたので、ご紹介致します。

大学受験パスナビからの引用です。

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「課題論述型」と「文章読解型」が主流
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小論文試験は、推薦入試やAO入試の第二関門だ。その目的は、基礎的な学力をチェックするもので、一般入試の学力試験に相当する。
小論文の出題形式は、次の5つのパターンに分類される。

(1)課題論述型:与えられたテーマについて自分の意見を書くもの
(2)文章読解型:課題文が提示され、それを読み解き、文章を要約したり、関連テーマについて論述したりするもの
(3)資料分析型:提示された資料やグラフなどから分析した結果を論述するもの
(4)教科書密着型:小論文という名称だが、実際は特定教科の学力試験的問題になっているもの
(5)その他の型:上記(1)~(4)に該当しないか、複合的なもの(講義理解力テストなどを含む)

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自分の考えや意見を、明確に書くこと
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小論文の設問形式は、次の7つのパターンに分類される。(1)~(6)は出題の多い順。

(1)課題について文章や資料を読み、論述を求めるもの
(2)文章や資料(文献・グラフ・図表・写真など)について意味や説明を求めるもの
(3)文章や資料(文献・グラフ・図表など)について要約を求めるもの
(4)文章で空欄補充を求めるもの
(5)文章にタイトルを付けることを求めるもの
(6)文章の主題文を書くことを求めるもの
(7)その他

(1)の論述問題が圧倒的に多い。小論文は意見文だ。設問はいずれも「~についてあなたの意見を述べよ」「~についてあなたの意見を書け」などとなっている。したがって、志望学部・学科関連のテーマについて、自分の考えや意見を明確に書けるようにしておかなければならない。

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18歳選挙権、ドローンなどに注目! 新聞の社説やコラム記事から多出
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小論文の出題内容は、およそ次の4つに分類される。

(1)学科・専攻分野に関するもの
(2)青年期の生き方に関するもの
(3)現代社会・文明に関するもの
(4)教科内容に関するもの

(1)は学科・専攻分野の関連事項について出題し、その専攻の研究能力や適性の有無を見る。(2)は青年期における人生観・世界観について問う。(3)は現代社会・文明が直面する諸問題について批判力、問題意識、感性を見る。(4)はいわゆる学力試験に代わるものである。(3)の出題にあたっては、特に新聞の記事や社説、コラムなどがテーマの新鮮さや文章の論理性などから題材として使われることが多い。最近の小論文問題から、時事的テーマを20 挙げてみよう。これらの項目について書く練習をしておくとよい。

(1)憲法 (2)集集団的自衛権 (3)安全保障法制 (4)18歳選挙権 (5)少子化社会対策大綱 (6)共通番号制度 (7)国際テロ (8)難民問題 (9)消費税率引き上げ (10)TPP交渉 (11)地方創生 (12)格差社会 (13)体罰 (14)「特別の教科 道徳」の導入 (15)ロボット新戦略 (16)再生可能エネルギー (17)感染症 (18)人工知能(AI) (19)食料自給率 (20)2020年東京オリンピック

2017年度入試では、18 歳選挙権、電力自由化、マイナス金利、熊本地震、ドローン、待機児童問題、ジカ熱などの出題が予想される。例年、夏休みとその前後(6~9月)の新聞記事やニュースなどが出題されることが多いので要注意だ。

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内容性・論理能力が、配点の50%以上を占める
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図表11は、国立大A大学教育学部の小論文の採点票である。この採点票の基準・観点では、(1)表題、(2)内容性、(3)論理能力、(4)文章表現能力、(5)漢字やかなづかい、の5項目につき、それぞれの観点要素と配点(5段階評価)が設けられている。さらに、(6)の「字数」では、字数不足の程度に応じての減点基準が示されている。

100点満点中、内容性と論理能力が最も重視され、各28点で合計56点。小論文では、内容性と論理能力がいかに重視されているかがわかる。設問の「あなたの意志(考え)を述べよ」と対応しているのだ。
ここで注意したいのは、やはり漢字やかなづかい。配点では12点と最も低いが、小論文や作文を書くうえで最も基本的なことなので、ミスしないようにしたいものだ。ミスが多いと、採点者の心証を害し、大幅に減点されるケースもある。

  図表11は、国立大A大学教育学部の小論文の採点票である。この採点票の基準・観点では、(1)表題、(2)内容性、(3)論理能力、(4)文章表現能力、(5)漢字やかなづかい、の5項目につき、それぞれの観点要素と配点(5段階評価)が設けられている。さらに、(6)の「字数」では、字数不足の程度に応じての減点基準が示されている。
100点満点中、内容性と論理能力が最も重視され、各28点で合計56点。小論文では、内容性と論理能力がいかに重視されているかがわかる。設問の「あなたの意志(考え)を述べよ」と対応しているのだ。
ここで注意したいのは、やはり漢字やかなづかい。配点では12点と最も低いが、小論文や作文を書くうえで最も基本的なことなので、ミスしないようにしたいものだ。ミスが多いと、採点者の心証を害し、大幅に減点されるケースもある。

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